お子さんと接している時に、
- 『これどうやってやるの!?』
- 『パパ・ママ、これやってーーー!!』
といった感じで、すぐに答えを知りたがる様子って見受けられませんか!?
最初のうちは…
- 『わからないことを素直に聞こうとするのはいいことだ!!』
- 『うんうん手伝ってあげるね!!』
と思って対応してあげるのですが、
これが頻繁に続くと…
- 『自分で考えなさい!!』
- 『人を頼ってばかりじゃ成長しないよ!!』
といった気持ちになってきませんか!?
もちろん疑問を感じたことや助けてもらいたい時に声をあげることは大事ですが、『自分で考えることを放棄している』とも捉えられますよね。
人に言われずともやるべきことを率先してやる『自主性』
どんな状況でも自分で考え行動する『主体性』
これらを身につけていくことが子供の成長・自立に繋がっていきます。
そして『自主性』『主体性』を身につけることは『サッカーにおいても非常に重要な事』なのです。
- 親やコーチに言われるまでやらない
- 親やコーチに言われたことしかやらない
- 練習や試合をなんとなくこなしている
- 人に頼ってばかりいる
これではサッカープレイヤーとして大成することはないでしょう。
現代のサッカーは『考えながらプレー』することが必須です。
組織的な戦術もそうだし、個の打開も周囲や局面を予測・理解して二手三手先を読んでプレーしていきます。サッカープレイヤーとして成長していくには『自分で考え行動すること』をやめてはいけないのです!!
そこで、本記事では子供達の『自主性』『主体性』を身につける上で重要な『コーチング』というスキルについて紹介していきます。
コーチングは親子だからこそ活きてくるスキルなので是非習得して欲しいです!!
なぜなら、コーチングはサッカースクールや学校のような”多人数に教える状況”では実践しづらいのが特徴で、『信頼関係のある相手と1対1で行う』という事が重要になります。
だからこそ”親子という関係にはうってつけ”という事です!!
是非皆さんもコーチングを身につけて、お子さんの成長を加速させていきましょう\(゜ロ\)(/ロ゜)/
コーチングとは何か!?
スポーツの習い事をしているとコーチという言葉良く耳にしませんか!?
そうなるとコーチングというのは『教える事!?』と思ってしまいそうですが、教える事は『ティーチング』といいます。
コーチングは『自発的に考え、目標達成や問題解決の力を身につけることをサポートする事』です。
接し方 | メリット | デメリット |
コーチング | ・自発的に物事を考え、行動する力が身につく ・目標達成に対するモチベーションが上がる ・人間的な成長を感じられる | ・ほとんどない ・強いてあげるなら相手との信頼関係がないと成り立たない |
ティーチング | ・時間がない時や大勢に対して一斉に指導する際に有効 ・一番初めにやり方を教える時に有効 | ・教える側の経験や知識を超える事がない ・自発的に考える能力が育たない |
・相手を操作してはいけない
・答えは自分で出し、前進させること
コーチングの本質・全体像が見えてきたと思いますので、次項ではコーチングの具体的なアクションプランを解説していきます。
コーチングによる具体的なアクションプラン
コーチングは下記の3つを意識して行うことで、お子さんの正しい成長を促すことができます。
- 復唱(オウム返し)と質問
- I(アイ)メッセージを使用する
- 達成目標のビジュアライズ
これら3つの具体的なアクションプランに関して、我が家のやり取りを例に会話形式で紹介していきます‼
① 復唱(オウム返し)と質問
愚痴を言ってきたとき
それなのに…なんでコーチは真剣にやれって言ってきたのかなぁ!?
あとお話も聞いてなかったかも…
コーチにも『ごめん』て謝ってくる\(゜ロ\)(/ロ゜)/
復唱(オウム返し)されると”受け入れられている”という感覚になります。
受け入れられていれば、心を開いて話も弾みますよね!!
更にここで『質問』をすると効果大ですよ♥
質問することで、相手の内にある答え(ふざけている/話を聞いていない)を導き出すとともに、自発的な行動を促すことができるのです。
今回は愚痴を言った時を例に出していますが、多くのケースで活用できます!!
復唱(オウム返し)と質問はセットで使用することで最大限の効果を発揮するため、できるだけ併用して使用してくださいね。
② I(アイ)メッセージを使用する
練習中ふざけているとき
でも今は練習の時間だからほどほどにして、サッカーを楽しんでくれた方がパパは嬉しいなー♥
I(アイ)メッセージとは自分が主語になっていて『今の自分の気持ちを率直に表現した言葉』です。
対義語にYOU(ユー)メッセージがあるのですが、こちらはあまりオススメできません。
上記の例をYOUメッセージにすると、
でも今は練習の時間だからほどほどにして、サッカーしてくれない!?
YOUメッセージの主語は『あなた』になっており、相手によっては『お前早くサッカーしろよ!!』という風に聞こえかねません。
具体例を見て、どちらがお子さんの心を動かして、行動に移せると感じましたか?
間違いなく前者の『I(アイ)メッセージ』だと思います。
この『I(アイ)メッセージ』は、YOUメッセージのように相手に命令するのではなく、
- 今するべきは正しい行動は何なのかを考えさせる
- 相手との信頼関係を向上させる
この2つのメリットがあります。
『自主性』『主体性』が磨かれるのはもちろんの事、相手との信頼関係があってこそ成り立つコーチングに欠かせない要素になっているため、是非活用してください。
③ 達成目標のビジュアライズ
伸び悩んでいるとき
でも、ゴール決めたときってとっても嬉しいよね!?
みんな喜んでくれるし、それで試合に勝てたら最高(^^♪
じゃあ次の試合で決めてみせるから、シュート練習頑張ってみるね!!
というような感じです。
達成目標のビジュアライズとは『理想の姿を想像させてやる気にさせる方法』になります。
もしここで…
と言われても、子供達は素直に受け取れるでしょうか!?
受け取れる子もいると思いますが、相手に促されており『自発的な行動ではない』ですよね。重要なのは『自分から進んで取り組もうとする意志』を目覚めさせることです。
そのうえで『達成目標のビジュアライズ』はとても重要になってきます!!
まとめ
今回はコーチングスキルの中で重要な3つの具体的なアクションプランを、我が家でのやり取りを例に紹介しました。
- 復唱(オウム返し)と質問
- I(アイ)メッセージを使用する
- 達成目標のビジュアライズ
コーチングは1対1で行うモノであり、相手との信頼関係がないと成り立ちません。そのため『親だからこそできるどんな練習よりも上手くなる方法』にピッタリです(*´▽`*)
- 自発的に物事を考えるので思考力がグングン伸びる
- 自立できる人間的な成長を感じられる
- 今よりもっと子供と仲良くなれる
- 笑顔あふれる家庭になる
人に言われずともやるべきことを率先してやる『自主性』、どんな状況でも自分で考え行動する『主体性』が身についていくのは当然のことですが、親子の信頼関係も向上していくので今よりもっと笑顔あふれる家庭になります♥
特に『復唱と質問』に関しては完璧で、自分の考えをはっきりと言えて自信溢れる行動をする子が多いです!!
子供の成長を助けるのが親の役目というのは間違っていませんが、親がズバズバ言うのではなく子供を意思・意見を尊重していきましょう!!
そして子供と一緒に親も成長ということで、コーチングスキルを身につけて様々な場面で活かしてもらえたら嬉しいです:;(∩´﹏`∩);: