今回はケイスケ・ホンダ、デルピエロ、近年だとクリスティアーノ・ロナウドやズラタン・イブラヒモビッチも活躍したイタリアを舞台にした少年サッカー向けの書籍『カルチョの休日』を読みました。
イタリアといえばワールドカップ優勝4回を誇り、2021年のUEFA欧州選手権も優勝している強豪国です。また、クラブチームもユベントス・ACミラン・インテル・ナポリ・ローマといった多くの強豪クラブがあります。
イタリアは日本より少し小さくて人口も6000万人程で、ヨーロッパの強豪国の中では身長は低い部類に入ります。
そう考えると人種は違えど日本とイタリアは類似点もあるし、日本もイタリアのような強豪国の仲間入りするために盗めるポイントは多くありそうだなと思いませんか!?
そんな軽い気持ちで読み始めた『カルチョの休日』ですが…僕が感じている日本の少年サッカーの概念や親の接し方もなどに大きな差を感じましたΣ( ̄□ ̄|||)
- イタリアに学ぶサッカーの本質とは!?
- 最も効果的な練習方法は!?
- イタリアの指導者の実態とは!?
- パパ・ママはどうあるべきか!?
本記事では『カルチョの休日』から学んだ内容の中から、上記の内容にフォーカスして僕なりの表現を混ぜつつ紹介していきます。
子供達のサポートをする親御さんには是非読んで頂きたい1冊になっているので、気になった方は是非ご覧頂けたらと思います<m(__)m>
サッカーの本質って何!?
唐突ですが…
この本を読んで『なるほど‼︎』と1番納得したのは、
『サッカーは何より遊ぶことが最も大切』
だという事です。
それは各国のサッカーを『する』という動詞に表れていると本書では言っています。
- play(英語)
- giocare(イタリア語)
- jouer(フランス語)
- jugar(スペイン語)
- jogar(ポルトガル語)
これらは全て『遊ぶ』という意味の動詞です。
遊びの中で成長を促していくというイタリアサッカーの育成現場では体罰や説教などはなく、難解な戦術理解や無駄な走り込みをやらせることはないそうです。
子供達が夢中になれる練習メニューを考えて”ヘトヘトになるまでサッカーで遊ばせる”ということを意識しているそうです。
我が家の変化
我が家の話でサッカーではありませんが、4歳の次男はプールが大好きでスイミングに通っています。
5歳・6歳の子がメインのクラスに1人ポツンと年中の次男が混ざっているので、落ち着きがなかったり先生の話もなんのそので、潜ったり泳ぎまくったりしています。
この本を読む前はそんな次男に対して、
とよく言っていました。
しかしこの本を読んでからは、そういった説教はしなくなりました。
次男は落ち着きがなく先生の話しを聞いていないのではなく、誰よりも楽しそうにプールで遊んでいます!!
泳がないで遊んでいるわけではないし、周囲に迷惑をかけていないのであれば、そのまま楽しくプールを続けて欲しいと願っています。
上手くなって欲しい・進級して欲しいという想いは一旦捨てて、心から楽しんでもらえるように送り出したいと思えるようになりました(^_-)-☆
イタリアの親が子供を送り出すときの言葉
ちなみにイタリアでは親御さんが子供をサッカーに送り出すときに、
『頑張ってこい!!』
とは言わず、
『思う存分サッカーを楽しんでこい!!』
というようです。
遊びの中で成長していくというイタリアならではの送り出し方ですね!!
僕もこの本を読んでからはサッカーは遊びで、楽しむことが重要だという事を伝えながら送り出すようになりました。
何点取った、活躍してきた、コーチに褒められたとかではなく
『おれが一番サッカーを楽しんできた!!』
と息子達が笑顔で言ってきてくれたり、そう感じてくれてたらそれだけで満足です(*’ω’*)
少年時代は勝利よりも大事なものがある
本書ではいくつかの素敵なエピソードが紹介されていますが、その中で特に印象に残ったの2つのエピソードを簡単に紹介します。
1つ目は試合に出られないけど、
仮病で休むことで友達をベンチ入りさせて、大差の試合展開に持ち込むことで交代出場させてあげることが狙いのようです。
全員が協力して毎週一人ずつ休むことで、友達の出場機会は増えていったそうです。
そして…(´∀`*)ウフフ
この後はネタバレにもなるので本書を読む際のお楽しみに♥
2つ目は軽くはない障害をもつ二人の子供がいるサッカークラブの話です。
監督は他の子供と分け隔てなく出場機会を与え、相手監督から『1人多く出しても構わないよ』といった提案を受けても絶対に聞き入れなかったそうです。
当然のことながら障害を抱えているお子さんを試合に出すという事は不利に働くだろうし、周囲のチームメイトの負担も増えるはずです。しかし、この監督は障害など関係なく、分け隔てなく子供達に接し続けたそうです。
その結果は…
どちらのエピソードも勝利よりも大事なこと、
- 仲間を思いやる気持ち
- サッカーをみんなで楽しむこと
- どうすればいいか自分で考える思考力
などが育まれ、素晴らしい大人への階段を上っていく未来を感じるとることができました。
最も効果的な練習方法は!?
本書ではタイトルやカバーからもわかる通り、
『休養こそ最高の練習である』
といっています。
イタリアで練習よりも大切にしていること
指導者にとって一番怖いことは選手の『怪我』だそうです。
怪我をしてしまっては元も子もないというのが根底にあるため、練習時間は多くても90分前後だそうです。
イタリアでは『長くやれば上手くなる』といった概念はないそうです。
日々の練習も大切ではありますが、怪我をしない体づくりを基本としているので睡眠・食事といった休養をとても大切にしているようです。
また、食事も運動後に適切な時間をおいて与えたり、指示したりと休養面に対する意識の高さが伺えました!!
筋トレや走り込みはしない
日本だと様々な筋トレや罰走・走り込みといったトレーニングをよく見ると思いますが、育成年代のイタリアではそういったトレーニングはないそうです。
先ほど述べたように指導者にとって最も怖いのは『怪我』になります。
そのため、過度な負荷がかかるトレーニングは原則としてしないそうです。
この答えは単純です。
『サッカーを思う存分楽しむこと!!』
サッカーをすることでサッカーに必要な筋力・走力は必然的に身につく。
育成年代においてはそれだけで十分だという事です。サッカーは走力や筋力だけでなく、個人戦術・チーム戦術など思考を鍛えることも必要とされています。
だからこそ指導者は”より質の高い練習を日々模索”するし、”子供達のやる気を促すように指導(一緒に遊ぶ)”ことを大切にしているようです。
感動するストーリーはいらない
イタリアには、
『スポーツは楽しむもので、人間教育の場ではない』
という概念があるそうです。
そのため、
『苦労を乗り越えた先に栄光に辿り着いた』
といった日本人が好むスト
スポーツとは苦しむものではなく楽しむものであり、スポーツを楽しむことで上達して、
僕は、
『努力⇒成功』
といった流れが当たり前だと思って生活してきたし、子供達にも接してきました。けれどもその流れは間違っていたのかもしれません。
まずは『楽しむ』ことから始まる。
楽しいと思う事は勝手に継続していくし、サッカーであれば上手くなるために親やコーチへの相談もしていくでしょう。
きっとプロサッカー選手になった人たちの多くは、
『楽しいサッカーを続けていたらいつの間にかプロになっていた』
のではないでしょうか。
壁に当たることもあるだろうし、悔しい想いもするでしょう。
でも…
- 『サッカーが好き』
- 『もっと楽しみたい』
といった気持ちが強い人がその壁を乗り越えてプロサッカー選手になるのだと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
少しはコーチや親御さんの参考になりましたかね⁉︎
本記事に関しては本書のごく一部を抜粋しつつ、僕なりの言葉や表現に書き換えている部分も多くあります。
僕の稚拙な言い回しだと本書の素晴らしさを最大限引き出せていないと思いますので、本記事をご覧いただいて興味が湧いた読者の皆様には是非ご一読していただきたいです‼︎
電子書籍版での購入
BookLive:国内最大級の総合電子書籍ストア
▼会員登録で50%クーポンが貰えるし試し読みも可能
少年サッカーにおける思考が変わる『カルチョの休日』
eBookJapan:国内最大級の電子書籍販売
▼金曜日はお得でクーポンも豊富
カルチョの休日 イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる
紙書籍版での購入
僕はパパ友に貸したりするので紙書籍版を購入しています!!
最近思うのはサッカーの指導や接し方だけでなく、育児においてもそうですが、今や過去の知識や経験を活かしつつも日々アップデートしていく必要があると思っています。
時代はどんどん変化しているのでうまく対応しつつ、親子でさらに成長できるよう読者の皆様と楽しく学びを継続していきたいと思います‼︎